起業前12話:いざテレビ放映、反響が凄まじかった

テレビで放映中、我が家の電話は鳴り止むことはなかった。特に父の友人や取引先からは「まさか温井の娘じゃないよな?」「娘だよ」「なんだって!?」と大騒ぎ。落ち着いてテレビを見ることができないほどだった。

アメリカ横断ウルトラクイズは、4週間にわたり木曜スペシャルで当時のゴールデンタイム夜の7〜9時に放映される。私は3週目の最後の方で敗退した。この放映の後の反響は凄まじく、大きく分けると3つ、ファン?系、仕事系、たまたま系だった。

まずは、反響「ファン?系」の話から。なんだかこの日を境に、突然、モテるようになった。当時のモテる女子の条件は、小さくて薄い唇、背が低くて可憐、当時の聖子ちゃんのようなぶりっこであったが、私は、背はデカいし、すべてにおいて反対の流行りからは程遠いキャラだった。

それでも、会社にも電話はたくさんかかってきて、「僕は顔は郷ひろみに似ていると言われています。身長は180cmです。ぜひお会いしたいです」とか「「○○商事の者ですが、男性5人のグループとお食事会をいかがですか」「よろしければお食事でも、、」などなど。

郷ひろみのそっくりさんには興味が少しあったが(笑)外見だけを強調する人は、中身がきっとないんだろうなと思いやめた。結局、直接的に言われても会社の電話で「それじゃぁ、会いましょう」なんて言えないので、全員丁重にお断りするカタチになった。

もっと気の利いた自然な流れをつくってくれる人がいたら、、。

印象的だったのは、学ランを着た高校生の男の子がファンですと言って、何度も何度も電話してきたが、私は席を外しているなどで電話に出なかった。ある日、店頭にきているというので戻ると、学ランを着た高校生の男の子がチョコンと座っていた。

当然、株を買うでもない。しかし上司も怒らず、みんなその男の子を応援してくれて歓迎してくれた。その男の子が他の人たちと違ったのは、たまたま以前、私が電話に出た時に「あぁぁぁぁぁ」と不気味だったので、切ろうとしたが「やっと温井さんが出てくれたので、嬉しくて」と。うむむ。

そして「温井さんの好きな映画か好きな俳優を教えてください」と言うので、変な人かどうか分からないけど、好きな俳優くらいはいいだろうと「風と共に去りぬのクラークゲーブルです」と答えたことがあった。

その学ラン男子は「これは温井さんへのプレゼントです」といい、クラークゲーブルのポスターをくれた。「相手の喜ぶことを考えて行動した」のは、高校生の男の子、一人だけだった。

他にも、ある日、どっさり日テレから大きな荷物が届いて開けてみると、たくさんのファンレターだった。多くの手紙は、なんと受験生からだった。私の運の良さにあやかりたいという。。さらに私から返事があったら受験が合格するのではないかと書いてある人たちがいっぱい。。

受験がかかっているなら大変だと、私は受験生だけには返事をしようと、頑張って返事を書いていた。が、だらしない私は、途中からどこまで返事をしたのか分からなくなった。。

中には、使い捨てカメラが入っていて「これで温井さんを写して送り返してもらえませんか?」という斬新なアイディアの方もいたが、これもハードルが高く送り返せなかった。

私のような普通のOLでも、マスに向けて何回も顔が出れば、確率の問題でこのような反応をいただくことができるのね。人の心理とか面白いなと思った。

・・・ねむい。支離滅裂になっていたらごめんなさい。。他のタイプの反響はまた明日。

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わかな語録:自分の希望をいう前に、相手の希望を聞こう

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