起業してから、恋したのは「オタク」(起業9)

私はとにかく仕事大好き人間だった。
家族よりも、恋愛よりも、仕事を優先してしまう。

そんな仕事中心の私が28歳で起業して
ある日突然、恋に落ちた。

私は悪友にそのことを打ち明けた。

「へー、その人はどんな人?」
「オタク」
「へぇ、アンタがオタク君をねぇ、
何がきっかけで好きになったのよ?」

「彼の素早いマウスさばきを見ていたら
突然、好きになってしまったの」

「アンタ、それ、おかしいわ」
と笑いすぎて、涙をぬぐいながら友人が言った。

「アンタ、そのマウスさばきで
あっちの想像をしたんじゃないの?」

と、悪友。
人の恋を汚すのは、本当にやめてほしい。

近年、秋葉原に行くと、オタクの方々は昔と違い
まともな格好しているし、カッコ良くなった。
昭和の時代のオタクルックは、ヤバい人が多かった。

ヤバいながらも、彼は10年来の尊敬する友人であり
「男」を意識したことなど、一度もなかった。

ある日、友人である彼にパソコンのわからないところを
教えてもらっていて、彼の可憐な素早い
「マウスさばき」を見て、
突然、私は恋に落ちてしまった。

なぜ、そんなところを見て好きになったのか
自分なりに分析してみた。

あの尋常じゃない「マウスさばき」から
私が伺い知れたことは、、

とてつもない努力をしてきた人ではないか。
ピアニストのような美しさ
(実際、英雄ポロネーズを弾けた)
パソコンを自由自在にあやつり、
素早くループを描きながらマウスさばく。
どれほどの時間をこのパソコンと向き合ったことだろう。

ま、この説明は、ちょっとマニアックかも(笑)
もう少し一般論で、当時の彼の良さを語ると、、、

オタクだから物知りで、話が面白かった。
いつも彼が語ることに引き込まれたし、
ある分野だけに特化した才能も魅力だった。
やるとなると尋常じゃないレベルまで掘り下げる

そんなところを尊敬していて、
その尊敬が「恋」に変わったきっかけが
たまたま「マウスさばき」の瞬間だったということ。

デートする時間は、仕事を終えてから。
時間にして、だいたい夜中の11時からだったりする。
そこから赤提灯の焼き鳥屋とかが定番で
時々、24時間やっているラ・ボエムで彼と会う。

彼と一緒にいる時も仕事の話中心(笑)ながら
映画を一緒に見て、映画から受け取ったメッセージは
なんだったかとか、彼の視点が面白くて
話していて飽きなかった。
(その分、アンバランスな人だったが)

とにかく、いつもいつも、お腹を抱えて笑っていた。

だから彼の髪がいつも寝癖がついてるとか
ファッションセンスが悪いとか
どうでも良かった。

私は、あの男尊女卑の束縛の強い父といると
自分の「可能性の芽」を摘まれてしまう、
そんな気持ちになってしまっていた。

彼といると、私の「可能性の芽」は
グングンと太陽を浴びて成長していく
そんな気持ちになれる人だった。

そんな彼と
しばらくして、結婚を考えるようになった。

●わかな語録:自分の「可能性の芽」に太陽を当ててくれる人と付き合おう

◆ 最初から読みたい方はこちら:起業前1話:私たちバブル組
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