悲しい現実を忘れられた本 その2 「白夜行」

母が救急病棟に入院し毎日心配で眠れず、コロナで面会しにいくこともできず、、、という心境の時に読みはじめたが、気がつけば夢中になり、重くて辛い現状を忘れることができた本「白夜行」。

落ち込んでいる時、辛い現状の中にいる人が手に取らないかもしれないけど、そんな時にこそおススメの一冊。200万部突破。

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860ページもあるのだけど、3日で読み終えてしまうほど。東野圭吾の緻密なストーリー構成も去ることながら、2人の主人公はセリフだけで、心情が一切描かれていない。

心情が描かれていないから、私の想像がふくらんで、読みながら色んなことを考えてしまう。また二人の純粋な善を突き詰めると「罪」になるという矛盾にも考えさせられた。

複雑ながら、自然と頭に整理された状態で入ってきて、次はどうなるんだとページをめくる手がもどかしいほど。

そしてこんな複雑な状況を最後、一体どんな風に終わらせるのか、こんなに面白くてかつ長いストーリーを読ませて、お願いだから平凡な終わりにしないでね、と思いながらいよいよ最終場面へ。

結末は「!」いやぁ、東野圭吾はすごい。

そこから来たのか!どんな終わりにするんだろうと、最終を読む前に色々と考えてみたけど、思いもよらぬところからきたという、それでいながら深く納得いく結末に私はうなりましたよ。

読み終えた後、しばらく放心状態。

そこから東野圭吾、20冊は読んだ。全て面白くて一気読みだったけど、この3冊が傑作。

●「手紙」200万部突破

強盗殺人をしてしまった兄が獄中から1ヶ月に一度弟に送る手紙

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●「秘密」200万部突破

妻と娘の魂と身体が入れ替わってしまう、、、←こういう設定のは今ひとつ読む気がしないのだけど、読んでみたら面白すぎた。かつ最後には感動して涙。

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●幻夜 白夜行の続編。

白夜行には届かないが、読み応えあり。

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ずっと、東野圭吾の作品には読み出すと莫大な時間を取られそうで、避けてきていたけど、こんなレベルで感性が刺激を受けられるなら今後も読んでいきたい。

・・・というか、ファンの域に入ってます。。

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