カンボジアでの再会は「戦場の同志」の感覚

久しぶりにカナダ人の社会事業家である
ココクメール社のロバートと久しぶりに再会。

「生きていたのね!」

戦場の同志たちが持つだろう感情に
近いような気持ちなんじゃないかな。
(戦場とは比較にならないけどね)

私はロバートが作るココナッツバームの
8年越しの大ファンである。

昔、私は大人アトピーっぽくなってしまい
唇などの皮膚の薄い部分がボロボロするのが悩みで
高級スキンケアも薬も効かずに困っていた。

ココナッツバームを使ってみたところ、
綺麗な肌になった。

これはスゴい、と、こちらから連絡して
8年前にロバートとの対面が実現した。
その時の彼の服装はヨレヨレで
所々黒く汚れていた。

しかし、目は輝いていて、虐げられた村の
人々の自立のためにココナッツオイルを
生産しているのだという。

私もデザインコンテストをやっていて
彼女たちのデザインを商品に入れたいんだと
熱く語った。

ロバートが、ならばぜひ彼女たちの
デザインを自分の商品に入れたいと
言ってくれたことで、カンボジア女性の
デザインを採用したココナッツオイルバームが
誕生した。

8年愛用しているCOCOKHMER ココナッツオイル リップバーム。アンコールワットの浮き彫りをモチーフにしたドリーム・ガールズ・デザインコンテスト受賞作品をパッケージに採用。日本でも販売したいなー。

この商品は本当によく売れた。
いまだに私はこのココナッツオイルバームの
大ファンで、8年間毎日使っている。

困難を乗り越えて2019年、
ココクメールも私の店、アメージングカンボジアも
絶頂期を迎えていた。
ロバートの服もヨレヨレではなくなっていた。

そして、ある日突然のコロナ。
ロバートの会社はDuty Freeでも人気で
ハワイやシンガポールでも販売が決まり
拡大をしていた矢先だった。

ここクメール社もアメージングカンボジアも
ありえない急降下をし、最後には
ロバートさんと数名のスタッフとなり
自らが商品を配達に来るほど。

ロバートさん曰く
この2年は本当に苦しかったと。
大きく下がり道が塞がれたと思うと
道が開けるようなことがあり、
これでいけるかもしれないと思うと
また打ち砕かれ、、

そしてもうダメだ、と思うと
誰かがチャンスをくれて、
ここからまた生き残れたと思うと
さらなる絶望が襲ってきての
繰り返しだったという。

なんとかここから復活できそうだと
ロバートは最後に言った。

私もとても苦しかったから
彼のいうことが深く理解できたように思う。

もう、取引先というより
「戦場の同志」だねと。

もう一度、一緒に頑張ろう!

10年近くもの年月をかけて積み上がった
相手への信頼感や安心感って大きいな。

付き合いも浅いのに信頼してるとか、信頼できないとか言っている人は浅い人だと最近感じる。

信頼とはゼロから長い時間をかけて積み上げるものだと改めて思った。