「色目で仕事とる」がもつれた事から
なぜかオタクと私は結婚することになった。
二人とも結婚式は挙げなくてもいいか。
内輪だけで食事会でもして
籍だけ入れようか。
などと話をしていたオタクと私。
しかし、現実は180度反対へいく。
私たちは凝り性で経営者。
気がつけば、昔のイベント魂が疼いて
200名を目標!みたいなことになり
帝国ホテルで、盛大な結婚式を
あげることに。
ほとんどの方が経営者だったので
テーブル割りも一人一人の事業概要を
私たちはチェックして、事業コラボでが
きそうな人と同じテーブルにするなど考えすぎる。
何度ももシミュレーションするのに
オタクはプログラムを組んだほど。
そんな忙しい時に、オタクは
新しい対戦ゲームを入手してきてしまう。
「ダメだよー、やったら最後、準備できないよ」
「時間を区切れば大丈夫だよ、少しだけやろう」
「絶対ダメだって」
と、私は頑張ったのだが、根はゲーム好き。
よりによって結婚式前にオタクと私は
禁断のゲームに、ハマっていった。
仕事は毎晩夜11時まで。
合間に結婚式準備、そこから対戦ゲーム。
複雑にボタンを早押してみたら
すごい技になることを発見し
更にゲームにハマる。
この対戦ゲームのせいで、
一日3時間睡眠が2週間続いて
結婚式当日を迎えた。
私は倒れるんじゃないかと思うくらい
寝不足でクマもできていたが
遠藤波津子美容室のメイクは
素晴らしかった。
当日、別人のようにメイクで美しくなった。
そして色々なことがあった父と
バージンロードを歩くリハーサル。
父は緊張のあまり、どうやっても
右手と右足が一緒に前に出てしまい
普通に歩けない。
まるで漫画のようだった(笑)
そして結婚式の親族紹介の時、
新郎の父は淀みなく紹介し完了。
私のヘビー級天然の父は、緊張のあまり
初っぱなから、自分の実の兄の名前
「ユキオ」を「ユキキチ」と間違えた。
親族一同、驚きで声も出ない。
私も耳を疑った。
「ユキキチ」なんて、一度も聞いたことない。
まぁ、新郎の親族にはわからないだろう。
「えー、、、なんだ、、あっ、ナオミです」
「その横は、えー、ナオミの妹です」
感動で涙ぐんでいた母の顔がみるみるうちに、
驚きの顔になっていく。
もうこらえきれない親族が、笑い始める。
「以上、親族紹介でした」
すると父は、あー!と大声を出して言った。
「すみません!おばぁちゃんを忘れてました」
式は、大爆笑の嵐となった。
気がつけば、新郎の親族席でも大爆笑だった。
私は過去にも先にも、式でこれだけ
参列者が大声で笑った式は見たことがない。
そんなハプニングもあったが、
披露宴の当日は楽しかった。
これが自分?というほど
美しくメイクをしてくれて
ドレスを着て、みんなが祝福してくれて
自分たちが主役の日。
両親への手紙もオタクは堂々と
読み上げた。
私の父だけが、やらかしたのみ。
たくさんの笑顔とたくさんの爆笑。
楽しかった。
最近は地味婚が多いけど、
本当は、結婚はたくさんの人を呼んだらいい。
なぜならその場は、祝福してもらう場だけではなく
他の人と人の「縁」をつなぐ場所だから。
●わかな語録:人の縁を繋ぐ場所をつくろう。
◆ 最初から読みたい方はこちら:起業前1話:私たちバブル組
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「地味婚のはずが、バブル婚に(起業11)」への2件のフィードバック
わかなさんのお父さん、すごい天然ですね。大爆笑させてもらいました?
ウエディングドレスの写真が見たいですーー?
私の天然は父譲り。父は私の10倍すごい天然なのに、亭主関白で男尊女卑でした。落差すごい。
そんなこと言ったらウエディングドレス載せちゃうよー、いやいや、起業ストーリーですからね(笑)