出店寸前にもつれる人間関係「全て辞めてやる!」その10

そうだ、本当にやめよう。
でも、今は自分を取り戻すまで動けない。

そこからは、スタッフとのやりとりすら私はするのをやめてしまった。スタッフからきたメッセージには必要最低限の返事だけして、私から何の指示もしなかった。いや、できなかった。


2週間めは、少し起き上がれるようになったので、友人に勧められたNetflixで海外で人気の法律事務所の人間模様をドラマにしたものを見まくった。
特にそのドラマの中に出てくるお前はココ、オレはココ!と弁護士が秘書にジェスチャーで、秘書が下で自分が上と表現するシーン!

私は社長だ。私の組織ではアンタがココ!私がココ!とアクの強い救世主を下にして、自分でジェスチャーしてみたらスッキリした。

そんな時、カンボジア人の店長から連絡があった。

「ワカナさん、店舗オープンできました!」

すごい。いや、待て。前触れなく社長に報告もなく勝手にオープンしちゃって良いのか?
それも屋台とかではない。審査の厳しい国際空港の大きな店舗なのに本当にできたのか?

「本当にオープンしたの?なんで直前に報告しなかったの?」

「すっかり忘れてました!あはは」
と無邪気なカンボジア人スタッフ。

まぁ、喜ぼうか。
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