出店寸前にもつれる人間関係「全て辞めてやる!」その3

その2からの続き
冷房の効いたカフェで打合せしつつ、作業をいつもの3人でしていた。

常夏の国のカフェで、作業を黙々とやる。途中から寒さのあまり手がかじかんできた。

しかし、救世主もミキも真剣。社長の私から作業をやめてご飯と言いにくい雰囲気。。そして4時間後、外は真っ暗だった。そして私はお腹が空いていた。

さらに我慢していた寒さの限界が来た。もう無理。打ち合わせはご飯食べながらにしましょうと声をかけようとしたその時、救世主が言った。

「あぁ、そうだ。コレもやっておこう」

救世主の口グセ。
仕事は明日に持ち込むな。

ミキが私の絶望的な顔を見て、もう寒すぎて彼女は無理ですよと、シブる救世主の背中を押して無理やりカフェをでた。

良かったーー。

渋る救世主を連れて3人でクーラーのない店に晩ご飯を食べに行った。2人は汗をかいているが、私はゾクゾクと寒気がしてきてヤバい。

案の定、そのまま私は発熱。

その晩、私の部屋でミキが汗をかく横で、私は震えが止まらない。出店前の忙しい時にまさかと、日本から持ってきていたコロナ用のチェッカーでテストすると、結果は陰性。

良かったー。

そのまま安心して寝た。

翌日、かつて体験したことのないレベルで頭が痛い。一歩踏み出すだけでも頭に激痛が走る。トイレに行くまでの数歩で頭痛の限界値を超えそうだ。そして熱も咳もひどい。

これは普通の風邪じゃない。
自分の中で何となく確信があった。

「ごめん。私、シェムリアップ行けない」

– 次回へ続く ー

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