今、私は人前で話したり講演をしたり
なんとかできるようになったが、
実は、かなりのあがり症だった。
どれだけ酷かったかというと、
プレゼンのコンペで、
役員と役職付きの人たち20名の前でプレゼンの日。
私「・・・・」
クライアント「どうぞ、始めて下さい」
私「はい、えー、、、、本日はポカポカと
お日柄もよく、、えー・・・・」
そのまま1分間の沈黙をしてしまう。
だめだ、頭の中が白くなっていく。。
帰りがけに、スタッフに
「結婚式じゃないんですからね。
それに今日は、真冬の雨ですよ」
またある時は、オタクが出るセミナーで
進行役を依頼され、堅苦しいのは嫌だと断ったが
オタクが困っているので、手伝うことにした。
私のセリフは、オタクの会社のサービスである
「モンタナ」と言う名前のサービス説明後に
モンタナの質問ありますか?と
アンケート記入のお願いをするのみという。
それくらいなら、できるかもと引き受けた。
いよいよ質問の時間だ。
私は前に出てマイクを持つ。
ここでサービス名は、なんだっけ?
モンタナだ、モンタナ、モンタナ。
「皆様、モンタマに関する質問はありますか?」
ヤバい、変な間違い方をした。
重々しい会場からクスクスと笑い声が聞こえてきた。
落ち着け、落ち着け。
私は最後に引きつり顔で、アンケートの案内をする。
「それでは、マンケートにご記入ください」
会場中がとうとう大爆笑になった。
私は、爆笑をよそにドッと疲れた。
翌日、私が落ち込んでいると
スタッフとオタクが一緒に箱を持ってきた。
開けてみると中身はマイク。
「えー、何?カラオケやるの?」
スタッフが
「これでぜひ、プレゼンの練習をしてください」
オタクは
「社長が緊張して、変なこと言わないようにね」
私は、二人からマイクを受け取った。
「えー、本日はポカポカと、、」
「だから今は、真冬ですって!」
数日後、次のプレゼンのアポイントが入った。
二人からもらったマイクを取り出す。
私は、一人になると、このマイクで毎日練習した。
人前に出ると、なぜか緊張して話せない。
だから最初の一言を決めておく。
決めておくと、すんなり入れる。
1枚目のスライドでの説明も、その次も
全部のスライドで何を言うかを決めた。
それだけでだいぶ気が楽になる。
プレゼン当日を迎えた日の朝。
気持ちは落ち着いていた。
100回は練習しただろうか。
大丈夫、緊張しない。
そして、企業に到着。
「プレゼンの機会をいただき、ありがとうございます。
早速、始めさせていただきます」
私は出だしがスムーズにいったことで、
しっかりと思いを込めたプレゼンができ
練習の成果の出た1日だった。
私は充実した気分で帰路につき
オタクとスタッフに心から感謝した。
「ありがとう」
●わかな語録:あがり症なら、最低でも100回は話す練習をしよう.
◆ 最初から読みたい方はこちら:起業前1話:私たちバブル組
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